Updated at: 2014-08-23
ユーザ心理 / 人の目線
人はどう見るか
人が注目しやすいもの:パターン、手がかり、顔
- 人は本能的にパターンを探す
- パターン識別 ができるから色んなフォントの文字が読める
- グループ化や空白によってパターンを作り出せる
- 人は 近くにあるものを同じグループ だと思う
- 左右に並んでいる場合がもっとも結びつきが強く感じる
- 人は過去の経験と予想に基づいて画面を見る
- 人は手がかりを探す
- だからアフォーダンスが大事
- ただし人は 「顕著な手がかり」 にしか注目しない
- 本当に必要なものと「見過ごしていいもの」を脳が無意識に分別している
- 人は顔が好き。顔に注目しやすい
- 人は画像の中の目が見ているところを見る傾向がある
- (それに注意を払うわけではなく、ただ目を向けるだけだが)
人の見方の性向
- 人は物を やや上から斜めに見下ろした形 で思い浮かべやすい
- 「コーヒーカップの絵を描いて」というとみんな同じような構図になる
- 人は見逃す
- ゴリラビデオが有名
- 人はあることに集中していると、視野の中で大きな変化があっても容易に見逃す
- 視線追跡データは必ずしも正確ではない
人と色
- 男性の 9 %、女性の 0.5 %が色覚異常である
- 色覚異常の人は保護色などの擬態に騙されにくい
- 色の意味は文化によって変わる
その他 Tips
- 生きている顔かどうかの判断の決めては目
- サイトのレイアウトの中で、意味のある情報が始まるところを「本当の左上」と見なす
- 重要な情報を端の方に置いてはならない。端の方は見てもらえない
人はどう注目するのか
選択的注意
- ある特定の刺激を知覚すること
- あることに熱中していて、ほかのことがお留守になる
- カクテルパーティー効果 が代表的
- ユーザは興味無いものは選択的注意によって見落とす
情報の取捨選択
- ユーザは情報を取捨選択する
- 情報を提供しさえすれば必ず注目してもらえると期待してはならない
- 思い込みは禁物。デザイナーには自明のことでも、ユーザはわかっていない可能性がある
- 繰り返して慣れた手順は意識せず使えるようになる
- ただし単純な操作の繰り返しが多すぎるとミスにつながる
人の注意力
- よく起こると予想できることには注意力が高まる
- ある事態がどれくらいの頻度で発生するか、人は無意識にイメージ(メンタルモデル)を構築している
- 「稀にしか起きない重大ごと」の発生時には警告を出してあげたほうがよい
- 注意力の持続時間は 7〜10 分が限度
- 短い休憩をはさめば、また 7〜10 分集中できる
- チュートリアルなども 7 分以内がよい
マルチタスク
- マルチタスクは事実上不可能
- 人が一度に処理できる仕事はひとつだけ
- ただし「よく慣れた肉体的な作業」だけは例外
- これをやりながら同時に知的な作業をすることは可能
- 歩きながらおしゃべりできる、とかはこの例
- 対話より携帯電話の通話の方が注意力散漫になりやすい
- 相手の言動を予測しようと脳が余計にはたらくため
原始的な脳が注目しやすいもの
脳は3つの部分からできている
- 大脳皮質 :もっとも外側の新しい脳。知覚、推理、論理力をつかさどる
- 大脳辺緑系 :真ん中の脳。感情をつかさどる
- 脳幹 :もっとも奥にある「古い脳」。生命維持に深く関与する
進化の歴史における「古い脳」の役割は以下の3つ
- 1. 食べられるか?
- 2. セックスできる相手か?
- 3. 自分を殺しはしないか?
- 危険、食べ物、セックス、動き、人の顔、物語は注意を引きやすい